新市場・新顧客を対象とした破壊的イノベーションと既存市場・既存顧客を対象とした持続的イノベーションではアイディアの創出の方法も、仮説検証の方法も異なっています。
ハーバードビジネススクールの故クレイトン・クリステンセン教授は「イノベーションのジレンマ」のなかで、「⼤企業が既存顧客のニーズに対応するのに⻑けており、まだ市場規模の⼩さい段階で新顧客のニーズを捉えることができないことが、大企業が破壊的イノベーションを起こすことができない理由である」と説明しています。持続的イノベーションに対する仮説検証の方法を押し付けることで破壊的イノベーションを殺してきたのかもしれません。
本コースでは、破壊的イノベーションに対する仮説検証の方法を習得します。未来の新市場・新顧客を対象とした新規事業のアイディアに対して、いきなり仮説検証をすることは不可能です。まず、プロトタイプ事業、導入事業、本格事業を設定し、プロトタイプ事業を設計することが第一歩となります。
目的
このコースでは破壊的イノベーションに対する仮説検証の方法を習得します。
事前課題
65歳以上の高齢者人口は、2025年には3,657万人(30.3%)、2055年には3,626万人(39.4%)になることが予想されています。2055年にスーパー・アクティブシニアの比率が仮に65歳以上高齢者の10%になるとすれば、2055年に360万人のスーパー・アクティブシニアが出現することになります。
事前課題として、2055年のスーパー・アクティブシニアを対象とした商品、サービスのアイディアを用意してください。アイディアの創出方法は各自お考えください。以下に考え方の一例を示します。
(1)既存のありとあらゆる商品、サービスに対して、スーパー・アクティブシニアが求めるか、どのように変えればスーパー・アクティブシニアが求めるようになるか考える。その中から、スーパー・アクティブシニアのニーズが高いものを選ぶ。
(2)次に、現在は存在しないが、スーパー・アクティブシニアが求めるであろう商品、サービスを考える。
プログラム
セッション①:アイディア評価
事前課題で提出したスーパー・アクティブシニア向け商品・サービスのアイディアを評価して、チームで取組む商品、サービスを決定する。
セッション②:プロトタイプ事業、導入事業、本格事業の設定
プロトタイプ事業、導入事業、本格事業の時期、事業規模、想定収益を設定する。プロトタイプ事業が満たすべき要件を明確にする。プロトタイプ事業の仮説検証のために必要な情報を明らかにし、情報収集の計画を立てる。
セッション③:プロトタイプ事業の詳細設計
セッション④:プロトタイプ事業の仮説検証
セッション⑤:プロトタイプ事業の事業計画策定
セッション⑥:プロトタイプ事業の事業計画の発表、フィードバック、総括
日程(2021年)
セッション①:5月13日(木)19:00~22:00セッション②:5月20日(木)19:00~22:00
セッション③④:6月12日(土)10:00~17:00
セッション⑤:6月24日(木)19:00~22:00
セッション⑥:7月1日(木)19:00~22:00
受講条件
JSIC Advanced Schoolは、JSIC Schoolの全3コースの受講を修了され、i.school検定2級認定者の方がご受講いただけます。
全6セッション中、4セッション以上参加することを受講の条件といたします。記録動画の視聴のみでは受講とはなりません。
申込み方法
コチラよりお申込み下さい。
ご質問などございましたら、info<at>jsic.or.jpまでお願いいたします。(<at>は@に変えてご使用下さい。)